愛車に購入したばかりの自転車を積み、住みなれた町をひとりサイクリング
駅裏から中央通りまですすむと後は真っ直ぐ表参道から善光寺までの通勤コースにしばし過去を振り返る
カット料金を自分で設定し自分の名前を載せた手書きのペラペラのチラシ
駅前、ショップ、商店街、学校の校門…
人が歩くとこならどこでも配った
だが結果がでない
お客さんをお店に呼ぶことができないもどかしさと焦る気持ち
店の方針は「アシスタントだろうが自分の食いぶちは自分で稼げ」
間違ってはないが裸一貫で勝負するのに自分には力が足りなすぎた
そんな日々を数年間過ごし26才になったある時
見兼ねた友人が「やるだけやってダメだったんだからレール(店のブランド力)に乗ったら?」
こんにちまでレールに乗らないフリーターの友人から出た意外な言葉のせいか今でも鮮明に覚えている
その後まわりの応援、後押しもあり今があります
外に出て汗だくにならなくても新規やフリーのお客さんに入らせてもらい、沢山の経験をさせてもらい、実費でチラシを作らなくても良い
でもそんな自分に問いただす
いまは裸になれるの?
次は逃げられないよ、と